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iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金をお得に貯めよう

iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金をお得に貯めよう

iDeCo(イデコ)の加入者は130万人を超えて徐々に増えています。
iDeCoとはどういうものか?
年金の種類が多くて理解できない!
iDeCoに加入したほうがお得なの?
など詳しく紹介していきます。

 

 

 

iDeCoとは?
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、簡単に書くと「年金の金額が少ないから個人で老後の資金を貯めてもらおう」という制度です。
そもそも年金と言うと、国民年金を思い浮かべると思います。
iDeCoの詳しい説明の前に、年金についてまとめたいと思います。

 

 

 

1.年金制度は3階建て
年金は一般的に「3階建て」で表されます。

 

 

 

1階:国民年金(20歳以上60歳未満の全国民が加入)
2階:厚生年金(会社員、公務員の公的年金制度)
3階:企業年金(企業型確定給付金、企業型確定拠出年金)

 

 

 

1階は土台となっていて、20歳以上60歳未満の全国民が加入しています。
上に積み上げていればいるほど、年金をもらえる額が増えるという意味で使われます。

 

 

 

国民年金と厚生年金は「公的年金」と呼ばれていて国が運営しています。
それ以外は「私的年金」と呼ばれていて企業や個人が加入する任意の年金制度になります。

 

 

 

ではここでiDeCoはどこに当てはまるかと言うと、
2階部分または3階部分に追加する形になります。

 

 

 

2.iDeCoの加入条件と掛金、限度額
iDeCoへの加入条件と限度額は下記になります。

 

 

 

・自営業
月額6.8万円(年額81.6万円)

 

 

 

・会社員(企業年金未加入)
月額2.3万円(年額27.6万円)

 

 

 

・会社員(確定拠出年金のみ加入)
月額2.0万円(年額24.0万円)

 

 

 

・会社員(確定給付年金のみ加入)
・会社員(確定拠出年金と確定給付年金に加入)
・公務員
月額1.2万円(年額14.4万円)

 

 

 

・専業主婦(夫)
月額2.3万円(年額27.6万円)

 

 

 

 

 

iDeCoの掛金は、月々5,000円以上1,000円単位となりますので、
5,000円でスタートすることが可能ですが、通常は限度額で払う方が多いです。
掛金の変更は1年に1回のみ掛け金の変更が可能です。

 

 

 

3.iDeCoでの資産運用とは
iDeCoでは投資しないといけない。と思われている方は多いようですが、定期預金も可能です。
しかし、金利が低く運用益も期待できないため、あまりおすすめはしません。
もし定期預金にする場合、手数料を節約するために年払いにしましょう。

 

 

 

4.iDeCo資産の受け取り方
60歳以上になるとiDeCoで運用していた資産を、3種類の方法から選んで受け取ることができます。
(通算10年以上加入した場合は60歳からですが、年数が短い場合は受給開始年齢が遅くなります)

 

 

 

・一括で受け取る
70歳までの間に一括で受け取れます

 

 

 

・年金として受け取る
5年以上20年以下の期間で分割して受け取れます。

 

 

 

・上記の組み合わせ
一部を一括で受け取り、残りを年金で受け取る方法です。

 

 

 

老後の生活スタイルで選択しましょう。

 

 

 

 

 

iDeCoのメリット、デメリット

 

 

1.節税ができる
掛金が全額所得控除になります。
例えば年収600万で20万円の掛金の場合、580万円に対して課税されることになります。

 

 

 

さらに投資における売買に対しても課税はされません。
通常は利益に対して20.315%の税金が掛かるので、その差は非常に大きいです。

 

 

 

また、受け取るときに税金が掛かるのですが、
退職所得控除や公的年金等控除を利用することで節税が可能です。

 

 

 

2.口座管理手数料が掛かる
iDeCoを運用する時に利用する口座には管理手数料が掛かります。
口座開設、運用期間中(支払月)、受取時などがありますが、
これが金融機関によって異なるため、手数料の高い会社を選ぶと損するので注意しましょう。
国民年金基金連合会や信託銀行へ支払う手数料は、どの金融機関でもお金は掛かります。

 

 

 

特に毎月掛ける場合の手数料は、積もり積もって高額になるので注意が必要です。
一番安いと167円(金融機関の手数料は無料)、一番高いと約600円にもなります。
比較的、銀行が高くネット証券が安いので、ネット証券から選ぶのが良いでしょう。

 

 

 

3.基本的に60歳以上にならないと受け取れない
年金という仕組み上、当然のことですが、60歳以上にならないと受け取ることができません。
デメリットでもありメリットでもありますが、老後の資産を確保する意味では重要です。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?
iDeCoの大きなメリットは節税対策と老後の資金確保だと思います。
iDeCoへの加入は早ければ早いほど良いというわけではありませんが、
資産に余裕がある場合は、活用していきましょう。