骨粗鬆症が起こるメカニズムとは?

女性に多いと言われる骨粗鬆症はどうして起こってしまうのでしょうか?

 

女性の場合、男性と違って、骨吸収をゆるやかにする働きのある女性ホルモン(エストロゲン)が加齢により減少するため起こりやすいと言われています。

 

ここで骨粗鬆症の起こるメカニズムについて説明します。

 

骨粗鬆症の起こるメカニズムとは?

 

骨は単なるカルシウムの塊ではありません。作られた後も、新陳代謝を繰り返すことで約3年で全身の骨が生まれ変わります。

 

骨には骨を作る骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞の2種類の細胞が存在します。

 

この2つの働きがバランス良く作用するため骨の健康は保たれています。

 

しかし加齢やホルモンの乱れ、栄養不足など様々な要因により、その2つのバランスが崩れると骨が作られるよりも破壊される方が多くなります。

 

すると骨の形成が間に合わなくなり、骨がだんだんスカスカになっていきます。

 

これが骨粗鬆症の起こるメカニズムです。

 

骨粗鬆症の症状とは?

 

骨粗鬆症になると、以下の3つの症状が出ます。

 

①身長が縮む

 

②背中を丸めている

 

③腰と背中に痛みが出る

 

3つのうち2つ以上の症状が当てはまる場合は骨粗鬆症の可能性が高いと言われています。

 

骨粗鬆症で気をつけたい骨折

 

骨粗鬆症になると骨がスカスカで健康な人に比べると骨がもろくなっているので、些細な衝撃で骨が折れやすくなっています。

 

特に高齢者の場合、一度骨折すると体を動かさなくなり、筋肉が衰えてそのまま寝たきりの状態になってしまうことも。

 

また、太ももの付け根部分の大腿骨頸部骨折になると治療しても予後がよくないケースがあるので注意が必要です。

 

骨粗鬆症の予防には運動も!

 

骨粗鬆症を予防するには運動も効果的です。

 

運動で負荷がかかると、骨に弱い電流が発生し、カルシウムが沈着します。

 

また血流も良くなるので、骨を作る細胞の活性化も期待できます。

 

筋肉が鍛えられると骨折の予防になるし、運動機能が向上すれば転倒予防にもなります。

 

ウォーキングも、足に負荷がかかることで、大腿骨の強化につながり、骨粗鬆症の骨折で起こりやすい大腿部の強度が高まります。