赤ら顔は病院に行けばOK?そうとも限りません。
年齢や性別を問わずに、すぐに顔が赤くなってしまう「赤ら顔」に悩んでいる人は多くいます。
赤ら顔の正式な名称は「毛細血管拡張症」と呼ばれるもので、症状としては両方の頬が赤くなってしまったり、鼻の下や鼻の周辺や頬に細い血管が浮き出てしまいます。
原因にはホルモンバランスの変化によるものやアレルギー疾患、肝臓病やニキビなどの湿疹、アトピー性皮膚炎などの治療によってステロイド剤などを長期にわたって肌に塗付したことによるものなどで、人によってはこれらの要因が見当たらなくても赤ら顔になってしまうこともあり先天性や原因不明の症状だととらえられることもあります。
発症している本人が一番この症状に苦しんでいて、中には学校や会社など集団生活を送ることが困難になったり、公共の場に出ることを避ける人もいるかもしれません。
顔が赤くなる以外には、特に体の不調を感じるわけではないのですが他人からの視線が気になるため、本人としてはできるだけ早くに症状を改善したいと感じているでしょう。
赤ら顔の治療に関しては、病院でも可能で必要によってホルモン剤を投与したり、赤あざ用のレーザー治療を行うこともあります。
しかし、病院での治療によって完全に治癒するとは限りません。
症状を緩和させるためには原因となる要因を取り除くことが大切になるのですが、あらゆる場面で緊張をしてしまう場合には精神的なものが大きく影響していますので本人自身の心の持ち方を変える必要もあります。
物事に対していつも完璧を貫くのではなくて「失敗してもよい」という気持ちを持つことが大事です。
「赤ら顔になってしまうかもしれない」と常にそのことばかりを頭の片隅に考えながら生活していく事も症状を悪化させる原因となりますので、できるだけ考えない時間を持つことも大切になります。
また、自律神経を整えることでも症状を緩和させることができるので、交感神経をしずめて副交感神経が優位になるような生活を目指していきます。
自宅で本を読んでゆっくりと過ごしたり、ぬるめのお湯につかって半身浴をするのもおすすめで、バランスの良い食事の摂取や適度な運動など毎日の生活の取り入れて規則正しい生活を送って良質な睡眠をたっぷりととることでも改善が見られます。
さらには、アルコールや刺激の強い香辛料などの摂取が毛細血管の拡張や収縮の原因ともなりますのでできるだけ控えるようにして、自分でできる改善法なども取り入れながら、医師の指導の下で治療に専念していきましょう。